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ドラ1候補・松井裕樹 活躍するならこの球団

桐光学園のピッチャー・松井裕樹は、神奈川県大会で敗れ、高校生活最後の夏が甲子園に出場することなく幕を閉じた。プロ野球から高い注目を集める松井は、どの球団に入ればその実力を最も発揮できるのだろうか。

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12球団すべてがドラフト1位候補としてリストアップ

 ひとつの夏物語が終わった。神奈川・桐光学園のピッチャー・松井裕樹は、神奈川県大会の準々決勝で横浜高校に2-3と1点差で敗れ、高校野球に別れを告げた。一方でネット裏ではプロ野球のスカウト、球団首脳が熱視線を送っていた。プロ注目の松井を12球団すべてが1位候補としてリストアップしている。

 「気持ちを整理し、これからじっくりといろんな方の話を聞いて(将来のことを)決めていきたい」と話す松井はまだ明確なプロ志望を表明していない。だが、各球団のスカウトからの高い評価は変わらない。一体、どの球団がもっとも松井の才能を開花させることができるのか。

 育成に定評のあるのは西武とロッテだ。西武は花巻東高校(岩手)から2009年ドラフト1位で入団した菊池雄星が4年目の今年、ローテーション入りを果たすなど花開いた。野手でも高卒5年目、大阪桐蔭から入団した浅村栄斗がブレークしている。

 これまでを振り返っても、チームの顔にまでのし上がった松坂大輔、中島裕之、涌井秀章、中村剛也らはすべて高卒の選手。若い選手が多少失敗したとしても我慢しながら起用し、育てることがチームの方針で、松井もそのような環境下に身を置けば、3年目までに1軍で活躍する可能性は大きい。

 ロッテは今年、若い投手や低迷していた投手の奮闘が目立つ。育成出身で昨年、支配下登録された高卒5年目の西野勇士がプロ初勝利を挙げるなどブレーク。鳴かず飛ばずだった25歳の大嶺祐太や7年間で4勝しか挙げていない8年目の古谷拓哉も白星を挙げ始めた。大嶺は5月に4登板し3勝。古谷はオリックス戦で、9回あと一人のところまでノーヒットノーランという素晴らしいピッチングを見せた。

 「2軍の小谷コーチの存在が大きいんですよ」と野球関係者は明かす。ロッテの2軍投手コーチを務めている小谷正勝氏は横浜、ヤクルト、巨人でも投手コーチを歴任。横浜では大魔神こと佐々木主浩や三浦大輔、ヤクルでは現在ソフトバンクでプレーする五十嵐亮太、また巨人の主力である内海哲也、山口鉄也らを世に送り出した手腕の持ち主。この名伯楽の手にかかれば、松井も超一流投手の仲間入りをするに違いない。

 横浜DeNAベイスターズも、間違いなく地元のスーパースター候補をドラフト1位で指名する。1999年、横浜高の松坂大輔を抽選で逃しているだけに、今回は是が非でも獲得したいところだ。万年BクラスのDeNAならば、選手層が薄いため、出場のチャンスはすぐにやってくる。

 ただ、同球団は成績不振で監督がよく代わることが不安要素のひとつ。監督が代われば、投手コーチも代わることが多い。逆に松井に対して一貫した指導のできる首脳陣が現れれば、どこよりも早く1軍のマウンドに立つことができるだろう。

 いずれにせよ、松井の競合は必至。球界の盟主である巨人、阪神らも黙ってはいないはず。運命のドラフト会議まで、各球団がどのような育成プランを松井サイドにプレゼンしていくかに注目だ。

【了】

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