絶好調・田中将大を止める条件とは

大谷翔平との投げ合いを制した田中

 9月6日。楽天の田中将大が、本拠地・クリネックススタジアム宮城で行われた日本ハム戦で開幕20連勝を成し遂げた。4回まで2失点と劣勢だったが、味方打線が逆転し、勝利をつかんだ。

 この試合は、別の意味でも注目されていた。日本ハムの先発投手が二刀流ルーキーの大谷翔平だったのだ。スケールの大きい将来のスターと、日本球界NO.1投手との投げ合い。

 もしかしたら、連勝を止めるのは大谷かもしれない――。

 そのある種、出来すぎたストーリーを思い描いた人間も多かったはずだ。4回まではシナリオ通り。だが、終わってみれば、競り勝ったのは田中だった。大谷も奮闘したが、田中のトータルピッチングには勝てなかった。

 そして田中は13日の登板で怒涛の21連勝を達成。この男を止める投手も打者もいないのか。

 ダルビッシュ有や和田毅、田中に強かった川崎宗則、中島裕之など強者は海を渡り、メジャーリーグに戦いの場を移している。田中を脅かす存在がいないのも事実だ。だが、もし今の田中を倒せるとするなら?その1人として挙げられるのは、オリックスの金子千尋投手だろう。

 ある球団のスコアラーが話す。

「あれだけの好投手を倒すには、相手もそれだけのエース級をもってこないとまず勝てない。先に点を与えないピッチングをして、田中を追い詰めて、コントロールミスとかも誘わないとなかなか倒すのは難しいですよ」

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