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【特集・イチロー4000本安打の価値】第2回 米メディア編

予想以上と言っては語弊があるだろうか。イチローの日米通算4000本安打達成に対して、米国内での反応は好意的だった。

ヤンキース

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「画期的な出来事」と報じた多くの米メディア

 予想以上と言っては語弊があるだろうか。イチローの日米通算4000本安打達成に対して、米国内での反応は好意的だった。

 記録達成の翌日は各紙が大々的に報じ、その快挙をたたえた。多くのメディアは “日米通算”という注釈つきの記録を差別せず、「Milestone(画期的な出来事)」という言葉を使って、1つの偉大な区切りに到達したことを強調していた。

 マリナーズではなく、超人気球団のヤンキースでプレーしていることも手伝ったのだろう。記録達成が近付くにつれて、米国内での注目は熱を帯びていった。ヤンキースも残り20本を切った段階で、イチローがこれまでに放ってきた安打の詳細な資料を用意。試合のたびに記者席に並べ、ヒットが出るごとにわざわざ数字を書き換えて刷り直していた。

 残り3本で迎えた8月20日のブルージェイズ戦はダブルヘッダーだったが、イチローは第1戦、第2戦ともに試合後に米メディアに囲まれた。さらに、4000本安打を達成した21日には、試合前にもロッカーの周りに大きな輪ができた。

 日頃、イチローは試合前にストレッチや打撃練習で入念に準備を行うため、人を寄せ付けない雰囲気を放っている。雑談をしに行く記者はいても、それが取材に発展することはほとんどない。それが、この日は「囲み取材」になったのだから、まさに超異例とも言える光景だった。

 報道が多くなるにつれて、ファンの注目度も上がっていった。20日の第1戦では、7回の第4打席で2安打目を放った。リーチをかけて迎えた8回には、打席に向かっただけで大歓声。どこからともなくイチローコールまで沸き起こった。これには、本人ですら「これだけ知ってくれていることにビックリしたし、うれしい。ニューヨークで打ったヒットなんて数えるくらいしかないから、彼らにとって重要かどうかは疑問じゃないですか」と驚きを隠せない様子だった。

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