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ネルソン・クルーズは今季中に戻ってくることができるか?

今季中に戻ってくることは可能だろうか。米全国紙USAトゥデーは、8月に禁止薬物の使用で50試合の出場停止を受けたネルソン・クルーズについての特集記事を組んだ。

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ルール上プレーオフに戻ることは可能

 今季中に戻ってくることは可能だろうか。米全国紙USAトゥデーは、8月に禁止薬物の使用で50試合の出場停止を受けたネルソン・クルーズについての特集記事を組んだ。レンジャーズがプレーオフに進出すれば、ルール上はチームの主軸を試合に出場させることが可能。一連の薬物問題ではAロッドに次ぐビッグネームでもあるだけに、その動向が注目されている。同紙は独占取材を敢行。クルーズは処分後初めてメディアに対して自身の考えを明かしている。

 現在は、アリゾナ州サプライズのマイナー施設で調整を続けている。レンジャーズは9月に入ってから5勝15敗と苦しんでおり、ワイルドカードでのプレーオフ進出圏内に1・5ゲーム差と厳しい状況に陥っている。「チームメートが戦っている姿を、何の力にもなれないと分かって見ていることには、何の価値もない。ベンチにいることも、近くにいることも出来ない。連絡を取り、元気づけることしか出来ないんだ」。掲載されたコメントからは苦悩がにじんでいる。

 メジャーリーグに衝撃が走ったのは8月。マイアミのクリニックが絡んだ一連の薬物問題で、異議申し立てを行ったAロッド以外の13選手に正式処分が下された。クルーズも事実を認め、涙ながらに謝罪して出場停止を受け入れた。

 今回の取材に対しては、当初はAロッドのように異議申し立てをして試合に出続け、チームの力になろうと考えていたことも初めて明かしている。ただ、異議申し立てを行えば、処分は100試合に増える可能性もあった。一方で、プレーオフは50試合の出場停止期間が終わった後のため、ルール上は復帰が可能となる。

 道義上の問題もあるため、レンジャーズはクルーズを今季中に呼び戻すかを明かしていないが、リスクの伴う異議申し立てを行わなかったのは、プレーオフを見据えてのことだと見られていた。しかし、ここに来てチームは急失速。同紙は、このままプレーオフ進出を逃せば、クルーズは責任を背負い込み、2度目の後悔をすることになるとしている。

 処分を受けるまでレンジャーズの打点王だった強打者は、すでにマイナーで実戦に出始めている。まだ、今後の方針についてはチームから何も伝えられていないが、自分自身のプレーには力強さを感じているという。「プレーオフに進出することを望んでいる。そうすれば、力になれる。チームメートは私を歓迎すると言ってくれている」と話すクルーズの願いは、果たして叶うだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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