【ポストシーズン展望】プレーオフ進出チームが出そろったア・リーグ。Wシリーズに駒を進めるチームは?

最大のライバル、強力打線を持つタイガース

 レッドソックスの最大のライバルは、昨季のリーグ覇者タイガースだ。強力打線の説明は、もはや不要か。今季も打率3割4分8厘で首位打者に輝いた昨季3冠王のミゲル・カブレラ、プリンス・フィルダーを中心に、昨季はケガで1年を棒に振ったビクター・マルティネス、新加入のトリー・ハンターもスタメンに名を連ねる。さらに迫力を増した攻撃は脅威だ。

 また、先発陣はリーグNO1の安定感を誇る。絶対的エースのジャスティン・バーランダー、21勝とブレークしたマックス・シャーザー、防御率2・57で1位のアニバル・サンチェスに、ダグ・フィスターも控える。ただ、唯一の不安はブルペン。抑えのホアキン・ベノアはまずまず安定しているが、そのほかの投手は計算できない。ここがレッドソックスとの1番の違いだが、果たしてどう出るか。

 西地区2連覇のアスレチックスも不気味な存在。後半戦に驚異的な追い上げを見せた昨年とは違い、スター選手がいない中、粘り強い戦いで着実に勝ち星を重ねていった。40歳のバートロ・コロンが18勝と元気で、ジャロッド・パーカー、A・J・グリフィンもゲームを作れる。抑えのグラント・バルフォアまで、ブルペンも安定している。

 打線は迫力に欠けるが、四球を選んでジワジワと点を奪っていくスタイルは健在。あとは不振だった強打者のヨエニス・セスペデス、ジョシュ・レディックの出来が鍵を握るだろう。ただ、地区シリーズはタイガースが相手で、厳しい戦いが予想される。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY