ヤンキースにイチローの強力なライバルが加入する?

ヤンキース外野手のOPSはアリーグ最下位

 ヤンキースには、アルフォンソ・ソリアーノ、ブレット・ガードナー、イチロー、バーノン・ウェルズと来季も契約を残す外野手が4人いる。このうち、ソリアーノのレフト、ガードナーのセンターはレギュラーポジションがほぼ決定的。ただ、ライトは不透明だ。

 イチローは今季126試合に出場(うち109試合がライト)し、打率2割6分2厘、7本塁打、35打点。ウェルズは最初の6週間で38試合に出場して3割1厘、10本塁打、23打点と活躍したが、残りのシーズンは92試合で打率1割9分9厘、1本塁打、27打点と低空飛行を続けた。

 ヤンキースの外野手が記録した今季の通算OPS(出塁率+長打率)0.655はア・リーグ15チームで最下位。通算ホームラン数も12位だった。ベルトランのOPSは0.830で、ア・リーグで500打席以上に立った右翼手と比較すると3位相当、24本塁打は4位に相当する。その打力が魅力的であることは間違いない。

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、今月初旬に来季の外野手構想について聞かれた際に「それについて話すのは本当に難しい。ただ、現在よりも良い状況を探ることが私の仕事であるのは確かだ」と話している。イチローは来週40歳を迎え、ソリアーノは来年1月に38歳、ウェルズはこの12月に35歳になる。ベルトランも大ベテランの域に入りつつあるが、同紙は、この4人をローテーションで起用していく手もあるとしている。

 そして、最大の問題はFAとなるカーティス・グランダーソンの去就が不明である点。ヤンキースはクオリファイング・オファーを出す見込みで、残留するか移籍するかは交渉次第だ。残留となれば、ベルトラン獲得の可能性は低くなるだろう。ただ、いずれにせよ、来季もイチローが毎日試合に出続けるという状況は難しいかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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