日本シリーズ第3戦 楽天打線は巨人・杉内にリベンジできるか

楽天がリベンジか、杉内がねじ伏せるのか

 第3戦の予告先発は巨人が杉内俊哉(32)、楽天が美馬学(27)と発表になった。杉内にとっては巨人移籍後初の日本シリーズの登板となる。そのキャリアでは2003年、2011年に続き、3度目の出場。経験豊富な杉内に、楽天打線が挑む。

「杉内VS楽天」で思い出されるのは、ノーヒットノーランだ。2012年5月30日の東京ドームでの交流戦で、杉内は打者28人に対して一人で投げ抜いた。9回、27人目の打者・中島俊哉に四球を与え、惜しくも完全試合は逃したが、ノーヒットノーランの快挙。対する楽天の先発は田中将大だったが、高橋由伸に2ランアーチを浴びて、敗戦投手になっている。

 巨人と楽天が東京ドームで対戦するのは、そのノーヒットノーラン以来。当時とはオーダーも、チームの状況も全く違う。楽天のスタメンで共通するのは聖澤諒くらいだ。ただ、決して消せない過去でもある。日本シリーズは、あの時の汚名を返上するには最高の舞台に違いない。

 一方で杉内も広島とのクライマックスシリーズで7回1失点とナイスピッチングを見せており、状態はいい。過去に日本シリーズMVPを手にするなど、大舞台に強く、大きな仕事をやってのける男。巨人打線も、初戦2点、2戦目は1点と得点力不足ではあるが、相手の先発は則本、田中に比べれば力の劣る美馬であり、打線に火が付くかもしれない。

 楽天打線がリベンジするか、それとも、杉内がその勝負強さでねじ伏せるか。間もなく、戦いの火蓋が切られる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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