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ヤンキースがマー君を欲しがる理由とは?

ヤンキースの今オフの補強方針について、地元紙ニューヨークポストが特集を組んだ。過去の例を参考にしつつ、名門球団が誰を狙いにいくかを予想している。

ヤンキース

田中将大は黒田と同じ強みを持つと信じられている

 ヤンキースの今オフの補強方針について、地元紙ニューヨークポストが特集を組んだ。過去の例を参考にしつつ、名門球団が誰を狙いにいくかを予想している。楽天・田中将大(25)の獲得を最優先事項としている理由については、この2年間で実質、チームのエースとしてフル稼働した黒田博樹(38)にスタイルが似ているからだと説明。また、チーム事情を考えると、イチロー(40)との契約延長は「大失敗」だったとの厳しい見方をしている。

 同紙は、来季のヤンキースの補強ポイントは先発投手と左打ちの強打者だと指摘。これまでも、常に投手陣を充実させることに力を注いできた。それは、昨オフに黒田、アンディ・ペティット、マリアノ・リベラとの契約延長にすぐに資金を投入したことでも分かる。

 プレーオフ進出を逃した2008年以降、ヤンキースが獲得してきた先発投手のCC・サバシア、A・J・バーネット、ハビアー・バスケス、マイケル・ピネダは、いずれも9イニングあたりの奪三振率が8・9以上で、メジャーでもトップ7に入っていたパワーピッチャー。ここに唯一加わらないのが黒田だ。三振は少ないが、その投球術と安定感で価値を証明してきた。

 そして、これこそがヤンキースが田中獲得を目指す理由だという。黒田と同じ強みを持っていると信じられているからだ。田中を獲得し、黒田と再契約したいというのが名門球団の望み。ただ、田中を取るにはポスティング・システム(入札制度)で勝つ必要があり、黒田も日本へ帰る可能性もある。この「デュオ」がいるかいないかで、先発ローテーションが最大の不安要素になるかどうかが決まってくるのだ。

 2人のどちらか1人でも来季のチームに加えられなかった場合には、2人の先発投手を補強することになる。田中と黒田の去就がヤンキースのプランに大きな影響を与えることは間違いない。

左打ちの強打者も補強のリストに

 また、左打ちの強打者の補強も必要不可欠だという。2009から2012年まで、ヤンキースの左打者は年間で164本、124本、135本、154本とホームランを記録してきたが、今季はわずかに81本。カーティス・グランダーソンとスイッチヒッターのマーク・テシェイラの負傷離脱や、ニック・スウィッシャー、ラウル・イバネスが退団した代わりにイチロー、トラビス・ハフナーがメンバーに加わったことが響いたと記されている(正確には、イチローは昨季途中からいたのだが……)。

 同紙は、FAとなったカーティス・グランダーソンが残留に至らなかった場合、獲得する可能性がある選手をリストアップ。FAのカルロス・ベルトランや、ロッキーズと契約を残しているカルロス・ゴンザレスの名前なども挙がっている。レッドソックスからFAとなったジャコビー・エルズベリーも候補だが、コストがかかりすぎると指摘。また、契約を残すブレット・ガードナーをジョー・ジラルディ監督が溺愛しているだけに、スラッガータイプではない左打ちバッターに外野のスポットをもう1つ使うことは避けるだろうと予測。その中で「イチローの大失敗」という厳しい表現も使われている。

 今回のヤンキース特集からは田中と黒田に対する期待の大きさがひしひしと伝わってくるが、一方でヤンキースとの契約を1年残すイチローへの厳しい見方はやや気がかりな部分でもある。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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