ダルビッシュ、岩隈も候補 発表目前のメジャー各賞の行方は?

日本人投手のサイヤング賞選出はあるのか?

 全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決まる各賞の発表が、今週行われる。米スポーツ局のCBSスポーツ電子版は特集記事を掲載し、3人の大リーグ担当記者が予想を行っている。ア・リーグのサイ・ヤング賞で最終候補の3投手に選ばれているレンジャーズのダルビッシュ有(27)、マリナーズの岩隈久志(32)の受賞はあるのだろうか?

 各賞の発表は以下の予定となっている。

11日 新人賞
12日 最優秀監督賞
13日 サイ・ヤング賞
14日 MVP

 ア・リーグの最優秀監督賞は、レッドソックスのジョン・ファレルを2人の記者が1位に押す。就任1年目で、昨季地区最下位に沈んだチームを世界一まで押し上げた。采配で批判を浴びることもあったが、結果をしっかりと残したことは評価されるだろう。

 ナ・リーグはクリント・ハードル監督の選出が確実か。この記事でも3人が1位と予想している。米プロスポーツ史上最悪となっていたパイレーツのシーズン連敗記録を20年でストップさせ、プレーオフに進出させた功績は大きい。

 ア・リーグのサイ・ヤング賞は、全員が同じ順位をつけている。1位がマックス・シャーザー(タイガース)、2位がダルビッシュ、3位が岩隈。やはり日本人選手の受賞は難しそうだ。21勝3敗と圧倒的な勝率でタイガースを地区制覇に導いた右腕には及ばない。ただ、最終候補に2人の日本人が入ったというだけで、大変な快挙と言える。ナ・リーグは3年連続で防御率トップのクレイトン・カーショー(ドジャース)が2年ぶりに受賞することが確実だ。

 ア・リーグのMVPは、全員がミゲル・カブレラの2年連続受賞を予想。終盤に負傷の影響で失速したものの、昨季の3冠王は打率3割4分8厘で3年連続の首位打者。本塁打、打点はともに2位だ。2位マイク・トラウト(エンゼルス)と3位クリス・デービス(オリオールズ)も意見が一致。チームの低迷はマイナスポイントになるようだ。

 ナ・リーグMVPも全員が同じ見解だ。1位がアンドリュー・マッカチェン(パイレーツ)、2位がヤディエル・モリーナ(カージナルス)、3位がポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)。ハードル監督と同様に、マッカチェンも主砲としてパイレーツを20年ぶりのシーズン勝ち越しに導いたことが評価されている。

 今季の結果を見ていくと、各記者が予想するように、各部門で本命とされる選手の受賞はほぼ確実と言えるだろう。注目の発表は間もなく行われる。果たして結果はいかに。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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