黒田博樹の株もさらに上昇!? 今オフのメジャーリーグFAの最注目7選手とは

“ポスティング余波”がどのように作用するのか

【秋信守(31・外野手・レッズ)】

 出塁率4割2分3厘はメジャー4位の堂々たる数字。20本塁打とパワーも兼ね備えている。年俸はクオリファイング・オファーの額を上回ることは確実。エルズベリーと同じ剛腕スコット・ボラスが代理人を務めることもあり、全盛期のイチローや松井秀喜を上回る5、6年で1億ドル(約100億円)程度の契約が見込めそうだ。ヤンキースが獲得に乗り出しており、加入すればイチローのトレード話が浮上すると地元メディアでは見られている。

【ブライアン・マッキャン(29・捕手・ブレーブス)】

 6年連続20本塁打以上という強打の捕手は、若さも魅力。ヤンキースの名前も挙がっているが、捕手との大型契約に及び腰で、現時点ではピアジンスキーのFAでレギュラー不在となったレンジャーズが、より熱心なようだ。ダルビッシュの新たな女房役となるだろうか。

【カルロス・ベルトラン(36・外野手・カージナルス)】

 秋信守と同じように、イチローの去就の鍵を握る存在だ。カージナルスで完全復活を果たし、ポストシーズンでは「ミスターオクトーバー」の名に恥じない活躍を見せた。ヤンキースが、その勝負強さを求めているとされている。ヤンキースに加入しても、その年齢から併用となる可能性があるが、イチローのトレード話が浮上するのは間違いない。残留が濃厚との報道もあり、注目が集まっている。

【ジョー・ネイサン(38・投手・レンジャーズ)】

 今季、自己最多の43セーブを挙げたメジャー屈指のクローザー。レイズのフェルナンド・ロドニー、アスレチックスのグラント・バルフォアら抑え投手のFAが多いが、実績、実力共にNO1だ。移籍先の予想は混沌としているが、市場の流れを決める存在だけに、早期決着となりそうだ。

 このほかにも、レンジャーズの右翼手ネルソン・クルーズ、レッドソックスの遊撃手ステファン・ドリューらが注目されているが、残留ではなく移籍が濃厚と見られている。また、当初からヤンキースのクオリファイング・オファーを蹴ってのホワイトソックス移籍が濃厚とされていたカーティス・グランダーソンとレッドソックス残留が確実なマイク・ナポリは、あえてリストから外した。さらに、メッツとの残留交渉を続けている松坂大輔の去就にも注目が集まる。田中の存在があまりにも大きく、“ポスティング余波”がどのように作用するかも分からない。例年とは違う動きを見せている今オフのFA市場は、どんな結末を迎えるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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