マー君報道の舞台裏を探る メジャーのスクープはツイッターから?

ポスティング取り下げを伝えたのはツイッター

 新たなポスティング・システム(入札制度)を大リーグ機構(MLB)が取り下げたことで、来季のメジャー挑戦が危ぶまれている楽天・田中将大投手(25)の話題が、連日、世間を騒がせている。日本だけにとどまらず、米国メディアの間でも報道合戦が続いている状態だ。ただ、その形は日米で少し違う。海の向こうでニュースの発信源となるのは、紙面ではなくツイッターや電子版がほとんどなのだ。

 今月14日のオーナー会議後の会見で、MLBのロブ・マンフレッド最高執行責任者(COO)が「新制度は取り下げる」と発言した。この衝撃を真っ先に伝えたのは、会見場にいた大リーグ担当記者たちのツイッターだった。田中獲得に本腰を入れているドジャースの地元紙ロサンゼルス・タイムズのディラン・ヘルナンデス記者は「MLBの厳しい判断によって、マサヒロ・タナカの米国行きが危機にさらされている」と投稿。自身の原稿が載っている同紙電子版へのリンクを貼り付け、ニュースを伝えている。

 米国では、ニュースの第一報を伝えるのはほとんどがツイッターだ。まずつぶやき、そして電子版に記事を書く。詳細な内容を紙面で確認できるのは、翌日の朝となる。必ず紙面で第一報を伝えるため、新聞が出るまでは情報を徹底的に漏らさない日本では考えられないことだ。

 先日のGM会議でも、マー君に関する情報はツイッターから発信された。

「カブスは間違いなくタナカに興味を持っている」(シカゴ・サンタイムズ紙)

「タナカはレンジャーズのターゲットではない」(ジェフ・ウィルソン記者=フォートワース・スターテレグラム紙)

「ブルージェイズが獲得へ本格参戦する」(トロント・サン紙)

「タナカの落札額は、ヤンキースかドジャースしか払えない」(米ケーブル局ESPNニューヨーク)

 などなど。誰よりも、どこよりも早くニュースを発信することが、記者、新聞社の評価を高める。それは、もはや紙面である必要はない。今現在、最適な手段はツイッターなのだ。

 米国にはツイッターで次々とスクープを報じる名物野球記者がいる。FOXのケン・ローゼンタール、CBSのジョン・ヘイマン、ESPNのバスター・オルニー、ヤンキース地元放送局YESのジャック・カリーなどは、日本でも名前を聞いたことがある人がいるのではないだろうか。

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