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【畏敬の念を込めて。2013年に亡くなった戦士たち】激しさと優しさを兼ね揃えたアニマル・レスリーの生き様

アニマル・レスリーを覚えているだろうか。阪急ブレーブス(現オリックス)に加入した2メートルの巨人。「アニマル」は登録名で、本名をブラッド・レスリーという大柄な投手は今年4月末に54歳の若さで亡くなった。

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パフォーマンスが印象に残るアニマル

 アニマル・レスリーを覚えているだろうか。阪急ブレーブス(現オリックス)に加入した2メートルの巨人。「アニマル」は登録名で、本名をブラッド・レスリーという大柄な投手は今年4月末に54歳の若さで亡くなった。

 日本のプロ野球には2年間しか在籍しなかったがその印象は強く、元気いっぱいのパフォーマンスはファンを魅了した。主に抑え投手として活躍し、計60試合に登板して7勝5敗24セーブをマーク。試合を締めると大興奮してしまい、乱闘騒ぎを起こすのではないかというほど暴れ回った。

 味方の捕手が労いの握手を求めても、気に入らないと手を振り払って、そこから暴れん坊のスイッチが入る。マスクをアッパーで飛ばすと、頭突きをお見舞い。勝ったにも関わらず、捕手は毎度、痛い目にあった。3日以上、鼻の痛みが取れない時もあったという。それがアニマルのパフォーマンスのひとつだった。場合によっては監督にも勢いで殴りかかろうとしたこともあったという。

 しかし、いったん球場を離れると暴れん坊のイメージはまったくなかった。優しい一面を持つ人物であり、心は繊細で、苦手なものは「お化け」。プロ野球引退後はそのパフォーマンスが人気を博し、タレントとして活躍した。テレビでも、大暴れする役回りだった。アメリカに戻った後も一緒にプレーしていた阪急の選手たちに電話をかけ、片言の日本語で「今度一緒に食事をしましょう」と誘っては、その機会が実現するのを楽しみにしていたという。

 もしかしたら、アニマルさんはあんなふうなパフォーマンスをしたくなかったのかもしれない。気の優しい性格だったからこそ、抑え投手として自分を鼓舞し、かつ相手打者を威嚇するために、たどりついたスタイルが“暴れキャラ”だったのではないか。常に相手に勝つにはどうしたらいいのかを考え、気持ちでは絶対に負けなかった。マウンド上で躍動したその姿は、多くの人の記憶に生き続けるに違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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