元プロの甲子園再戦という新たな野球ドラマが実現するか

元プロの名選手たちが高校野球の監督に

 日本学生野球協会が今月13、14日と、プロ経験者が高校・大学の監督などの指導者になるための学生野球資格回復研修会を開催し、2日間で合計10時間以上の座学がなされた。最後に受講者125人に修了証が手渡されている。来年1月20日の学生野球の資格審査委員会を経て指導者となる資格が認定され、学生野球協会のHP上に氏名が公表されることになる。待ちに待った瞬間でもある。

 これまでも、ヤクルトやロッテでプレーした阿井英二郎氏(現日本ハムヘッドコーチ)がつくば秀英高(茨城)の監督を務めたり、日本ハム、巨人で投手としてプレーした伊達昌司氏が都立江戸川高でコーチをしたりしてきた。ただ、元プロが指導するには2年間の教員業務が必要だった。

 学生野球協会側は、高校生の力の向上につながればと規定を改正。短時間の座学の研修を受け、日本学生野球協会の適性審査に通れば、プロに入ったことで失われていた指導資格を回復できるようになる。これからはどんどん名選手、元甲子園球児たちが、高校野球の監督として聖地を目指すことになる。

 講習終了後、メディアの質問に応じる野球評論家で元横浜の野村弘樹氏の姿があった。野村氏は大阪の名門PL学園から1987年のドラフト3位で大洋ホエールズに入団した左腕。PL学園では史上4校目となる春夏連覇を達成。エースとして決勝戦で茨城の常総学院を破った。チームメートには立浪和義、片岡篤史、控え投手に橋本清、1学年下には宮本慎也と今から考えるとすごいメンバーが揃っていた。

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