マー君残留で最も得をするのはレッドソックス!? 再来年は上原と豪華リレーの可能性も

残留に自信を見せる楽天の立花社長

 最も得をするのはワールドチャンピオンになるのか。新たなポスティング・システム(入札制度)は日本時間17日午前にも正式に締結され、日米同時発表となる。楽天・田中将大投手(25)は当日中にも球団と面談し、メジャー挑戦に踏み切るか最終判断をする見込みとなっている。海を渡ることが決まった場合、ヤンキース、カブスなど10球団以上が争奪戦を繰り広げることは確実だ。

 では、逆に田中が今オフのメジャー挑戦を見送った場合、メジャーリーグにはどんな影響が出るのか。米国内では、最高の利益を得るのは、上原浩治の活躍などで今季世界一に輝いたレッドソックスだとする声が出ており、今月10日付の米紙プロビデンス・ジャーナル(電子版)でも大々的に取り上げられて話題となった。

 新たなポスティング・システムでは入札の上限額が2000万ドル(約20億円)となる。ダルビッシュ有や松坂大輔の落札額は5000万ドルを超えていただけに、11日に米フロリダ州レイクブエナビスタでのウィンター・ミーティングを訪れた楽天の立花陽三社長は「第三者の意見を聞いたところによると、田中君の評価としては(額が)少し低いのではないか、という意見は出ています」と不満をあらわにした。その上で「私の考えでは、当然、田中が『残ってくれる』と言ってくれれば、それで終わると思います」と残留に自信を見せている。

 一方、レッドソックスのベン・チェリントンGMは、今オフの先発投手の獲得は「おそらくないだろう」と話した。チームには、すでにジョン・レスター、クレイ・バックホルツ、ジョン・ラッキー、ジェイク・ピービー、ライアン・デンプスター・フェリックス・ドゥブロンと6人のスターターが在籍。完全に可能性がないわけではないが、今オフ最大の目玉とされている田中のメジャー挑戦が決まった場合でも、大金をかけて獲得には動かないとされている。

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