ヤンキースが秋信守の獲得にも動いていたことが発覚 契約不成立はマー君の補強にも影響か

ヤンキースが出していた信じられないオファー

 積極補強を続ける名門球団が、信じられないオファーを出していたことが分かった。ヤンキースがジャコビー・エルズベリーとの契約を成立させた後に、同じ外野手の秋信守にも破格のオファーを出していたという衝撃的な事実を、米ヤフースポーツが報じている。結果的にカルロス・ベルトランを獲得したが、大型契約の外野手を2人も抱える可能性があったようだ。

 ヤンキースは12月3日にエルズベリーと7年1億5300万ドル(約158億円)の大型契約に合意。同6日には、ベルトランを3年4500万ドル(約46億4000万円)で獲得している。ただ、その間にロビンソン・カノとの残留交渉が破談になったことで資金が浮き、秋信守にも大型オファーを出していたという。その内容は、7年1億4000万ドル(約144億円)という破格のものだったようだ。

 ただ、秋信守の代理人はエルズベリーと同じ剛腕のスコット・ボラス氏ということもあり、この金額にも首を縦に振らなかった。エルズベリーと同額か、それ以上の契約を要求。話はまとまらず、ヤンキースはベルトラン獲得に切り替えたという。ボラス氏は他球団からも同等のオファーを待っていると見られ、秋信守の行き先はいまだに決まっていない。

 仮に秋信守の獲得が決まっていたら、ヤンキースは自らの首を絞めることになっていた可能性が高い。7年もの長期契約の選手をさらに1人抱えることになるだけでなく、選手の年俸総額も上昇。来季は“贅沢税”の規定額となる1億8900万ドル(約195億円)以内に収める方針だけに、今後の補強に影響が出ていたはずだ。

 仮に楽天が田中将大のメジャー挑戦を容認した場合には、上限の2000万ドル(約20億円)を入札した全球団との交渉が可能となる。オファーの内容も大きな判断基準となるだけに、積めるだけの金額を積みたいところだが、これに制限がかかるところだった。つまり、秋信守の獲得失敗は、結果として田中の争奪戦にプラスに働くことになる。

 金額を浮かしたヤンキースは楽天の決断を待つだけとなっているが、果たしてどうなるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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