2014年に飛躍を期待したいプレーヤー 北方悠誠投手は横浜DeNAベイスターズの低迷を救えるか

将来のストッパー候補

 低迷するベイスターズの希望の光になるか。今年で20歳、3年目を迎える北方悠誠(きたがた・ゆうじょう)投手への期待が今、高まっている。

 佐賀・唐津商業高校から2011年のドラフト1位でベイスターズに入団。1軍登板は2年間でゼロだが、先日行われた台湾でのウインター・リーグに派遣され、地元報道の話題をさらった。直球が158キロをマークしたというのだ。左打者の外角低めに収まった直球は見事だった。

 日本国内での自己最高は155キロ。現時点で、その球速が常時、出るわけではないが、思い切りのいいフォームから投げ込まれるストレートがしっかりとコースに決まれば、まず打たれない。内角球もその勢いでスイングを取れるだろう。制球が安定しないという課題はあるが、少しずつ改善されている。昨年の2軍成績は9試合で1勝0敗1セーブ、防御率1.72だった。

 先発で見たい気もするが、まだ、制球の問題がある。久保康友や高橋尚成らが加入したこともあって、ソーサや山口俊につなぐセットアッパー役が適していると見られている。9回以外の1イニングなら、多少の制球の不安定さがあっても乗り切ることはできる。中畑監督も「スタミナもあるし連投できる」と大きな期待を寄せている。

 とにかくボールが力強い。まだまだ伸びしろがあり、将来有望の投手と言える。課題のコントロールに関しては、今年から兼任コーチとなったエース・三浦大輔投手の制球力を学び取ってほしいものだ。今年、セットアッパーとして成功すれば、近い将来、ストッパーを務めることも可能だろう。横浜DeNAの中心選手となることに期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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