西武がFA移籍の人的補償でロッテ・中郷大樹投手を狙う理由とは

セットアッパーの補強が急務の西武

 西武からFA宣言し、ロッテ移籍が決まった涌井秀章投手(27)と巨人移籍が決まった片岡治大内野手(30)の両選手に関し、人的補償が球団内でまとまった。西武は片岡の抜けた内野手の補強が最優先課題である一方、投手の補強に関しては、先発なのか、それとも涌井が昨年担ったリリーフの補強なのかで意見が分かれたという。

 抑えだったサファテもソフトバンクに移籍。その中で、伊原監督は新春トークショーで開幕投手に岸孝之投手(29)を早くも指名するなど、先発ローテーションの構想はできつつある。岸のほか、菊池雄星投手(22)、牧田和久投手(29)、野上亮磨投手(26)、岡本洋介投手(28)、さらには、メジャーリーグ・レッズに所属していた新外国人の2メートル右腕グレッグ・レイノルズ投手(28)と駒はそろっている。抑え候補にもカブスからマイケル・ボウデン投手(27)を補強するなど、徐々に整備されてきた。

 だが、右の中継ぎの絶対数が少なかった。増田達至投手(25)、大石達也投手(25)もそれぞれ、チーム4位の42試合、5位の37試合に登板したが、防御率は増田が3.76、大石は6.38。増田は今年2年目を迎え、もう一段階レベルアップすることも期待できるが、勝ちゲーム、もしくは、僅差の劣勢から、それ以上リードを広げられないようなセットアッパーの補強がポイントになっていた。

 左投手は昨年47試合で防御率1.89のランディ・ウィリアムス(38)と成長著しい高橋朋己(25)がいる。そこで、着目したのがロッテの右投手陣だった。現在、西武がFA移籍の人的補償として補強する候補の一人とされているのが、中郷大樹投手(29)だ。

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