やはりドジャースもマー君獲りに本気? 代理人との接触も確認

ドジャースの参戦でヒートアップしそうな田中獲得競争

 楽天からポスティングされた田中将大投手(25)の獲得に向け、ドジャースの熱意は冷めてないようだ。米CBSスポーツ電子版は「ドジャースがマサヒロ・タナカの獲得プロセスを探っている」と題した記事を掲載。最近は撤退ムードとも報じられていた金満球団が、再び最有力候補として浮上してきそうだ。

 CBSスポーツによると、ドジャースは今オフに先発ローテーション強化のためにベテラン右腕のダン・ハレンと契約したが、ネド・コレッティGMはさらなるアップグレードを目指しているようだ。8日には同GMが田中の代理人であるケーシー・クロース氏と接触したことも確認されたという。地元紙ロサンゼルス・タイムズのディラン・ヘルナンデス記者も、ツイッターで「田中は(獲得)プロセスを探っている状態だとコレッティが話した」とつぶやいている。

 もっとも、ニューヨークの地元紙デイリーニューズでは、田中との交渉はまだまだ「予備的な段階」だとされている。ただ、交渉期限は米東部時間の24日午後5時で、どこかの入団とサインしなければ、右腕は今季も楽天でプレーしなくてはいけなくなる。

 ドジャースは当初から田中獲得の最有力候補とされてきた。その資金力はメジャー屈指で、西海岸の環境などを考えても、ヤンキースの対抗馬と言われ続けてきたのだ。

 しかし、ハレンを獲得した後から急激にトーンダウン。元々、サイ・ヤング賞に輝いたことのあるクレイトン・カーショー、ザック・グレインキーの2人に韓国人左腕の柳賢振を加えた3人が先発3本柱を形成し、先発の駒はそろっているとされていたからだ。ただ、負傷明けのジョシュ・ベケット、チャド・ビリングスリーは開幕に間に合うか微妙となっている。

 このまま行けば、ベケットかビリングスリーが復帰するまで、スティーブン・ファイフあたりが先発5番手を務めると見られている。ただ、27歳の右腕は2012年にメジャーデビューを果たし、初勝利を挙げたのは昨年と実績は物足りない。もう1枚、計算できる投手を加えようと考えていても不思議ではないのだ。

 ドジャースが本格的に参戦すれば、契約条件の高騰は必至。ヤンキースとの壮絶な奪い合いに発展することも考えられる。ここまでは「寝たふり」を決め込んでいたのか。金満球団が動きだし、いよいよヒートアップしてきそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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