マー君の決断は? 移籍先の有力候補とされる5球団の特徴を探る

最有力候補はやはりヤンキース

tanaka
日米の報道で田中将大争奪戦の有力候補と見られている5球団

 楽天からポスティングされた田中将大投手(25)とメジャー球団の交渉が、いよいよ大詰めを迎えてきた。右腕は8~10日に強行軍で渡米し、メディカルチェックと複数球団との面談を実施。すでに判断材料は揃ってきており、今週中にも移籍先が決まるとも言われている。

 日米の報道を総合すると、有力候補に浮上しているのはヤンキース、ドジャース、エンゼルス、カブス、ダイヤモンドバックスの5球団。資金力豊富なマリナーズやレッドソックスも可能性としては残されているが、ここにきてトーンダウンしている。ここでは、有力候補の5球団が田中を必要とする理由、そして獲得に成功した場合にどんな効果があるかを検証してみたい。

【1】ヤンキース

 田中のメジャー挑戦が噂され始めた段階から大本命と言われてきた名門の情熱は全く冷めていない。先発はCC・サバシア、黒田博樹、イバン・ノバまでしか決まっていない。しかも、昨年は絶不調だったエースのサバシアが復活する保証はなく、若いノバも波がある。本当に信頼できるのは黒田だけと言えるだろう。

 選手の年俸総額を“贅沢税”の規定額となる1億8900万ドル(約198億4500万円)に収めることが最大のネックとなっていたが、ここにきてアレックス・ロドリゲスの1年間の出場停止が決定。年俸分の約2213万ドル(約23億円)が浮くことになり、障害はなくなった。獲得へ強烈な追い風が吹いている。

 昨年は地区3位に沈み、5年ぶりにプレーオフ進出を逃した。もし2年連続となれば、1994年以来20年ぶりの屈辱となる。そのためにも、軸となる先発投手の存在は必要不可欠だ。現地の報道などでは、この先10年間のヤンキースを支えるスター選手にするべく、獲得を「至上命題」とする声もある。田中がヤンキースの「顔」になる日が来るかもしれない。

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