米メディアがマー君争奪戦における勝者と敗者を特集

争奪戦を制したヤンキース

 ヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約161億2000万円)で契約合意に至った楽天の田中将大投手の移籍問題における“勝者と敗者”について、USAトゥデイ紙が特集し、話題になっている。勝者には争奪戦を制したヤンキースを始め、FAの先発投手陣などが挙げられた一方、敗者にはマー君獲得を逃した球団が名を連ねた。以下が勝者と敗者の一覧とその評価だ。

【勝者】

●ヤンキース
 その獲得額が適正かどうかは別にして、争奪戦を制した球団は文字通り、勝者に違いない。同紙はヤンキースを“悪の帝国”と表現し、C.C.サバシアの実力の衰えにより、エース格の補強が急務となっていた現状の中、争奪戦を制したことで、メジャー最強クラブであることを証明したとしている。

 ジャコビー・エルスベリー外野手、カルロス・ベルトラン外野手、ブライアン・マッキャン捕手に続く、田中獲得でストーブリーグでの投資額は4億3800万ドル(約455億5000万円)にも達したという。オーナーのスタインブレナー氏が贅沢税課税ラインとなる強化費1億8900万ドル以下に収める方針を公言していたこともあって、同紙は「大した緊縮財政」と皮肉っている。

●マット・ガーザ、ウバルド・ヒメネス、アービン・サンタナのFA先発投手トリオ
 この3選手は、各球団が田中の争奪戦を終えるのを待っていたという。田中ほどの条件を手にできることは叶わないが、マーケットには田中資金は残されており、先発投手を必要とするクラブもあるとしている。

●ドジャース以外のナ・リーグのクラブ
 ドジャースにはサイ・ヤング賞を手にしたクレイトン・カーショー、ザック・グレインキーに加え、韓国人投手、柳賢振という素晴らしい人材がおり、すでに恐るべき先発ローテーションが形成されている。田中がこの陣容に加わっていたならば、多球団との戦力差は不公平過ぎると同紙は報じている。Dバックス、ジャイアンツ、ロッキーズ、パドレスあたりは安堵のため息をついているだろうとも。

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