ヤンキースの投手コーチがマー君を高評価 「いい武器を持っている」

「試合に勝ちたい気持ちが溢れている」

 ヤンキースのピッチングコーチを務めるラリー・ロスチャイルド氏が7年契約1億5500万ドルの大型契約で獲得した田中将大投手の持つメンタル面、特に闘争心を激賞した。ニューヨークポスト紙が報じた。

「何度も彼の試合の映像を見た。私も会話を交わしたし、通訳を交えてメールのやり取りをしている。彼は素晴らしい才能を持ち、(メジャーで)通用するボールを投げることができ、競争心も溢れている。だから、我々は彼と契約したんだ」

 2011年からヤ軍の投手指導にあたるロスチャイルド氏は4日、ヤンキースのマイナー施設でこう語ったという。

 同氏は先月、田中がメディカルチェックなどの目的でロサンゼルスに訪問した際、直接交渉に同席しており、「いい話し合いだった。我々の出席者は9人だった。彼は言葉少なかったが、彼は全てのプロセスに強い興味を持っているようだったし、しっかりとしたメジャーでの目的を持っていた」と田中との初対面を振り返った。

 実際のピッチングを直接見ていないロスチャイルド氏だが、楽天で24勝0敗という圧倒的な成績を残した昨年の田中の映像を何度もチェック。「彼のボディーランゲージから分かるが、闘争心が溢れている。それは大きい。試合に勝ちたいと思う気持ちが大事なんだ。どのリーグで投げていようと関係ない。闘争心なくしては(シーズン無敗は)成し遂げられなかったはずだ」

 時に打者を打ち取っては雄叫びをあげるマー君の闘志を高く評価した。さらには球種についても言及。「速球もいい。スプリットは素晴らしいが、実際に見てどんな変化をするのか確かめたい。スライダーもいい。いい武器を持っている」と評価している。

 田中はメジャー史上5番目となる大型契約で新天地1年目からの大活躍の期待が集まるが、「5日毎のローテーション、様々なスタジアム、メジャーの野球など彼が適応しなければいけないものは多い。だが、すでにメジャー仕様のボールを投げ始めている。適応は始まったということだ」と分析している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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