サイ・ヤング賞獲得に向け、ダルビッシュの腰の状態は良好

着実に準備を進めるダルビッシュ

 レンジャーズのエースは万全の体調でキャンプに臨めそうだ。ダルビッシュ有投手(27)が、腰の状態が良好であることを報道陣に明かしたと、米ケーブル局ESPN電子版が報じた。ヤンキースに入団した田中将大投手(25)にばかり注目が集まっているが、“兄貴分”もシーズン3年目に向けて着実に準備を進めている。

 ESPNによると、ダルビッシュはキャンプイン前日の16日にブルペンで34球を投げた後、取材に応じた。すでに今年9度目のブルペン入りと、オフには精力的に自主トレを行ってきたという。

 昨年は、後半戦に坐骨神経痛に苦しんだ右腕。今オフも序盤に腰に違和感があったが、ウエートトレーニングのプログラムを変更したことで、健康を維持してキャンプ地のアリゾナに入ってきた。トレーナーから、ウエートで重い負荷をかけるのをやめるように勧められたことで、1月中旬の時点よりもいい状態になったとしている。

 オフにはほとんど日本でトレーニングをこなしていたが、ハワイにも行ったことで、暖かい気候が回復を助けてくれたという。昨季終了後に治療のために注射を受けたダルビッシュだが、その後の経過は良好だと米国でも報じられていた。

 昨年は13勝9敗、防御率2・83、メジャー最多の277奪三振を記録し、サイ・ヤング賞投票では2位に入った。今年は投手最高の栄誉に最も近い存在だけに、このまま健康に1年間を過ごすことが何よりも大切になる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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