オープン戦初登板の田中将大と対戦した打者の証言 初安打のルフは孫の代まで語り継ぐ?

「孫に話さなければならないのに、ボールがないなんて…」

 ヤンキース・田中将大投手のメジャー初登板となった1日のオープン戦、フィリーズ戦で、マー君から初ヒットを打ったダーリン・ルフ一塁手が名投手から記録した初安打の“偉業”を孫の代まで語り継ぐことを明かした。ESPNが報じた。

 日米のテレビ局で生中継された田中のデビュー戦。5回からマウンドに上がった田中と最初に対峙したルフは2ストライクと追い込まれた直後、センター前に詰まりながらヒットを打ち返した。7年1億5500万ドルの大型契約で楽天からヤンキースに加入したゴールデンルーキーにメジャーの洗礼を浴びせた格好だ。

「あの時はそこまで歴史的なことだと思わなかったんだ。なんてこった、打ったボールも持っていない。孫に話さなければいけないのに、ボールがないなんて……」

 ルフは冗談を交えながらも、残念そうだった。

 結局、2イニングを投げ、2安打、3奪三振、無失点と上々の出来だった田中について、ルフはこう語っている。

「個人的にはいい経験だったよ。スプリングキャンプでのメジャー初登板で相当、注目されていたと思う。全世界が見ていることも分かっていた。5回の半分ぐらいはそんな感慨に耽っていたよ。打席でもワクワクしていた。スプリングキャンプ中の打席ではそうそう興奮することなどない。でも、(田中にとっては)メジャーで初めて投じる打者だったのだから、いつもの打席よりもすごく注目されていたと思う」

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