中日・小笠原道大が新天地でも続けている“儀式”

大きな自信となる一発を放った小笠原

 FA移籍で中日に入団した小笠原道大内野手が2日の横浜DeNAのオープン戦で、モスコーソ投手から広いナゴヤドームの右翼席にホームランを放った。チェンジアップに食らいつき、フルスイング。「感触は悪くなかったですね」。オープン戦といえども、昨シーズン1本しか本塁打のなかったベテランにとっては大きな自信になる一発となった。

 そんなガッツは、新天地でも受け入れられているようだ。クールな侍のイメージが強いが、中日関係者は「練習中はもの静かだが、話しているときはとても明るい方です」と話す。視野が広く、気配りができると評判はいい。

 昨年まで在籍していた巨人でもやっていたそうだが、小笠原はキャンプイン前日、大量のビールを箱で買い込んでくるという。自分で飲むわけではない。これからお世話になる打撃投手や、練習のサポートをしてもらうブルペン捕手、マネージャーらの部屋を1つ1つまわって、ビールを1ケース届けている。「これからよろしくお願いします」と。

 お酒を飲まない人のことも考え、ソフトドリンクなども用意しているという。キャンプ中は、その裏方を食事に招待することも忘れない。一緒に戦っていこうという気持ちの表れなのだろう。今季、再スタートを切る40歳は新天地にどのような影響をもたらすのか。チームとともに復活していく姿を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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