ダルビッシュの世界一がピンチ? 地元紙がレンジャーズ投手陣に苦言

先発だけでなく、ブルペンも壊滅状態

 ホランドは膝を手術してオールスター後の復帰を目指しているが、本格復帰は2015年になると見られている。腰を痛めているハリソンも来月には戻る可能性はあるが、オールスターに出場した2年前のような投球を取り戻せるかは分からない。腰を痛めた選手は、本来の姿に戻れる確率が少ないというのだ。

 アレクシ・オガンドは中継ぎであるべきだが、今年は先発ローテーションに入る可能性が高い。現時点では、3番手となることが濃厚だ。ただ、これまでに6回を投げきったことはあまりない。しかも、昨年は3回も故障者リストに入っている。

 残り2~3の先発ローテーションを埋める候補としては、ジョー・ソーンダース、コルビー・ルイス、ロビー・ロス、ターナー・シェパーズ、ニック・テペッシュ、マイケル・カークマン、ホセ・コントレラス、トミー・ハンソンの名前が挙げられているが、いずれも計算できない。

 契約したばかりのソーンダースは、2009年を最後に1度も勝ち越せていない。その間で防御率が4点を切ったのは2回だけだ。同紙は「彼にできることは永遠にボールを投げ続けることだけだ」と手厳しい。股関節手術からの復帰を目指すルイスに多くを期待するのも酷だ。

 そして、この記事の締めにはさらに厳しい言葉が並ぶ。

「確かに、先発ローテーションにダルビッシュ、ホランド、ハリソン、ペレスと揃えば、悪いメンバーではない。ただ、修正が必要となっている。それはGMの責任だ。さらに、彼は5、6、7、8回を任せられる投手を見つける必要がある。それにクローザーだ。それ以外は、このスタッフで準備万端だ」

 つまり、先発だけでなく、ブルペンも壊滅状態と言いたいようだ。ダルビッシュはこのチームで悲願の世界一に輝けるのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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