タイガース監督が抱える“メジャーで最も贅沢な”悩み 苦悩の末に開幕投手を決断

オースマス監督に与えられた“究極の選択”

 今季ワールドシリーズ優勝候補の一角と目されるタイガースのブラッド・オースマス監督がメジャーで最も贅沢な悩みを打ち明けた。ESPNが報じている。

「2人のサイ・ヤング賞受賞者から(開幕投手の)1人を選ぶ。これは他の29球団の監督なら誰もがしたがるような決断だろう」

 オースマス監督は3月31日の開幕戦、ロイヤルズ戦でどの先発投手を選ぶかについての苦悩を見せた上で、7年連続でジャスティン・バーランダー投手を起用することを表明した。

 メジャーでの監督1年目となる指揮官には2つの選択肢があった。

 2008年から開幕投手を務めているバーランダーは11年シーズンにサイ・ヤング賞を受賞。一方、マックス・シャーザー投手は昨年21勝3敗で最多勝とサイ・ヤング賞に輝いている。

「非常に難しい決断だった。なぜならマックスは昨年リーグ最高の投手だった。彼が開幕戦に投げるチャンスがあるべきではないか、という至極、真っ当な議論も(チーム内に)存在した」

 多くのチームの監督にとって、開幕投手の選出はさほど難しいものではないかもしれない。例えば、レンジャーズのロン・ワシントン監督はダルビッシュ有投手を、フィリーズのライン・サンドバーグ監督はクリフ・リー投手を開幕投手に迷いなく指名している。球界を代表するスーパーエースを2人も擁するタイガースならではの苦悩は贅沢なものだ。

「開幕戦で先発できることはいつも有り難い思いだ。タイガースファンにとっては特別な1日。当たり前とは考えていないよ」

 地元紙「デトロイト・ニュース」によると、バーランダーは7年連続となる開幕投手に選出されたことで、モチベーションを一気に上げているようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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