松坂大輔のメッツは苦戦必至!? 今季の大リーグを占う――ナ・リーグ編

安定した戦力を誇る、中地区のカージナルス

【中地区】

 昨年のワールドシリーズでレッドソックスに敗れたカージナルスは、今年も安定した戦力を誇る。ウェインライトに、いずれも20代のワカ、ミラー、リンと先発陣は伸び盛り。ブルペンもローゼンタール、マルチネス、モットと実力者ぞろいで、さらにメジャーNO1捕手のモリーナが投手陣の力を最大限まで引き出す。打線もモリーナ、カーペンター、新加入のペラルタらが粘り強く得点を重ねる。2年連続の地区制覇へ向け、筆頭候補という評価は揺るがない。

 対抗は昨年、21年ぶりにプレーオフ進出を果たしたパイレーツ。MVPのマカチェン、本塁打王のアルバレスを中心とした打線は強力。快速右腕のコールを中心に、先発ローテも安定感がある。地元ファンの応援は熱狂的で、勢いに乗ればカージナルスを食う可能性も。

 レッズは守護神のチャップマンが打球を顔面に受け、開幕に間に合わない。チーム全体の安定感が失われることが怖い。ベーカー前監督が退任したことも響きそうだ。青木がロイヤルズに移籍したブルワーズは、弱点だった先発にガーザを補強。昨季途中から薬物使用で出場停止処分を受けた主砲のブラウンが調子を取り戻すことができれば、プレーオフ争いに加わる可能性も。

 再建途上のカブスは田中将大の獲得に失敗。戦力的には厳しい。5~6月にトミージョン手術から復帰予定の藤川は、メジャー生き残りに向けて結果を残せるか。

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