イチロー、黒田博樹、田中将大らが所属するヤンキースに厳しい評価 地元紙は今年も3位と予想

年俸総額がMBL全体で下から3番目のレイズが優勝候補

 やはり名門球団には、今年も厳しい戦いが待っていそうだ。ニューヨークの地元紙デイリー・ニューズが、ア・リーグ東地区の順位予想を掲載した。「ヤンキースは大金を費やし、レッドソックスは昨季王者だが、レイズが制覇する」との見出しで、ヤンキースには88勝74敗で昨季と同じ3位という評価が与えられている。

 大本命とされたレイズは93勝69敗で独走Vを果たすと予想されている。今季の選手の年俸総額は過去最高の7700万ドル(約78億5000万円)だが、メジャー全体では28位という少なさ。それでも、名将ジョー・マドンが最強のチームを作り上げるには十分な額だ。

 エースのデビッド・プライス、主軸のジェームズ・ロニーと契約延長し、クローザーのグラント・バルフォア、捕手のライアン・ハニガンを獲得。今年も的確な補強が光った。プライス、アレックス・コブ、クリス・アーチャー、マット・ムーア、ジェイク・オドリッジが形成する先発ローテーションは、メジャー最強との呼び声もある。エバン・ロンゴリア、ウィル・マイヤーズらが主軸となる攻撃陣も迫力があり、高い評価もうなずける。

 2位には89勝73敗でオリオールズが入るとされている。右腕ウルバド・ヒネメス、大砲ネルソン・クルーズを獲得し、戦力は間違いなく上積みされた。クリス・ティルマン、ヒメネス、ミゲル・ゴンザレス、チェン・ウェイン、バド・ノリスの先発ローテーションは、派手ではないが、安定感がある。

 ただ、ジム・ジョンソンが抜けたことでクローザーを務める昨季のセットアッパーのトミー・ハンターには、やや不安がある。昨季、完全にブレークしたマニー・マチャドがオフに膝の手術を受けたことも、どれだけの影響があるか。

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