今季初登板で力投の黒田博樹を地元メディアも称賛 「先発ローテーションで最高の投手」

黒田が受ける、溢れんばかりのリスペクト

 昨年も前半戦は打線のサポートを満足に受ける機会が少なかったが、黒田は宝石のように輝く好投を続けていたという。また、サバシアの乱調で開幕前は盤石に見えた先発陣に関して一気に不安が顕在化してきた。

 記事では黒田がエースだと強調。サバシアのヤンキースでの立ち位置は見えていないとし、ローテーションの3番手のイバン・ノバ投手はワイルド・カード扱い。4番手の田中将大投手と5番手のマイケル・ピネダ投手はヤンキースでまだメジャーの打者と公式戦で対峙していないとしており、黒田への絶大な信頼感を再三評価している。

 相手の先頭打者、デクスター・ファウラーに本塁打など打ち込まれ、2失点を喫したが、それ以外は素晴らしい内容だった。ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は不運の敗戦投手に対し、「彼は最高のピッチングを見せていた」と絶賛している。黒田も試合後、通訳を介し、「2失点に抑えれば、チームに勝つチャンスを生むことができる。その意味では満足している」と語ったという。

 感銘的な一文で原稿は締めくくられている。

「黒田は自分の仕事を全うした。言い換えるなら、それがエースの仕事だ」

 サバシアでも、マー君でもない。39歳のエースは負けてもなお、ニューヨークで溢れんばかりのリスペクトを受けている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY