巨人の勢いを止められるのは中日か? 今日注目の初対決

ナゴヤドームでの試合が巨人を苦しめる?

 以前は広いドーム球場、傾斜のあるマウンド、高いフェンスの特徴をうまく生かし、守備、走塁など目に見えない細かいプレーで1点を取る野球に徹した。その考えが浸透した中日は巨人から見れば、恐怖だった。

 巨人は敵地で行われる中日との一戦になると、勝ちを計算できなかった。首脳陣もスコアラーも、勝ち越せればいいが1勝2敗でもいいという考えにもなっていた。戦う前から圧し掛かるそのような重圧は、プレーする選手にも影響を及ぼすものだ。

 落合氏がGMとして復帰した今季、再びホームで巨人を苦しめる可能性がある。

 確かに、今の巨人は77安打と猛威を奮っている。甘い球を見逃さず、コンパクトにバットを振り抜いてくる。ただ、一つ言えるのは、バッテリー間で防げるヒットもあったということだ。投手の失投しかり、打者が安易に予想できる配球しかり、ストライクとボールがはっきりし過ぎている投球しかり。巨人打線に怯えて、四球を出すこともあった。

 初戦で対戦した阪神も2カード目の横浜DeNAも、経験豊富な正捕手がいなかった。一方、中日は谷繁監督が捕手として頭の良さを生かしていけば、この巨人の猛威を封じることができるだろう。巨人の独走を許さないようにするカギはナゴヤドームの中日の戦いにかかっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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