阪神・岩崎優と日本ハム・上沢直之 プロ初登板、初先発、初勝利を挙げた2投手にある共通点

ともにドラフト6位での入団

 水泳は体全体を使わないと進まない。その原理が投球動作にも生きている。投球は肩や肘だけにとらわれがちだが、全身の力を使って投げなければ、特定の箇所に負担がかかり、怪我をしてしまう。水泳をやらせる狙いの一つに、故障を防ぐこともあったようだ。

 また、肩周りの筋肉の強化によって可動域が広がり、肩関節も柔軟になって、その筋力が大きな力を生み出すという効果もある。昨年、高卒新人ながら2ケタ勝利を挙げた阪神の藤浪晋太郎投手も幼い頃から水泳をやっていた。好成績は本人たちの努力の賜物だが、水泳の経験があることも無関係ではなさそうだ。

 岩崎と書いて「いわざき」、また、上沢と書いて「うわさわ」と読む。1文字読み違いをしやすい名字ではあるが、名前が定着するのも時間の問題となりそうだ。

 ともにドラフト6位で入団(上沢は2011年のドラフト6位)。かつては工藤公康投手(1981年西武)や小野晋吾(1993年ロッテ)、成瀬善久(2003年ロッテ)もドラフト6番目から主力となった。2投手とも、新人ながら物怖じしない見事な投球をしている。プロの舞台でも怪我をしない体を身につけ、低迷するチームを救えるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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