ダルビッシュが8回9奪三振、無失点と好投も勝敗つかず 地元紙は「レンジャーズはまたしても援護に失敗」と同情

投球は「よりスマートになり、より進化している」

 レンジャーズのダルビッシュ有投手がアストロズ戦に先発し、8回を投げ、1安打、9奪三振、1四球で無失点という完璧なピッチングを披露した。しかし、味方打線の援護を受けられず、勝敗はつかなかった。

 レンジャーズは12回に1-0でサヨナラ勝ちを手にしたが、地元紙ダラス・モーニングニュース電子版は「レンジャーズはまたしてもダルビッシュの援護に失敗した」との見出しで報道。地元メディアは2試合連続で無失点のダルビッシュの好投を称えつつ、エースを見殺しにする打線を嘆いている。

 ダルビッシュは8回を完璧に抑えた。6回最初の打者、マット・ドミンゲスにセンター前に運ばれるまでは完全試合ペースだった。ESPNも「ダルビッシュはよりスマートになり、より進化している」との見出しで評価している。

 レンジャーズは先発のダルビッシュから勝ち投手になった右腕ジェイソン・フレイザーまで、計5投手が相手打線をわずか2安打に抑え込んだ。一方、レンジャーズ打線は得点圏にランナーを進めながらも拙攻の連続で、延長12回のサヨナラ打を待たなければならなかった。

ダルビッシュはホーム7試合で勝ち星なし

 ダルビッシュが過去25試合の先発のうち、6回以上を投げて1失点以下に抑えたにも関わらず、勝利投手の権利を手にできなかったのは7試合目だったという。

 地元紙ダラス・スターテレグラムのレンジャーズ番記者、ドリュー・デビソン氏は自らのツイッターで、ダルビッシュが自身最長となるホーム7試合で勝ち星から遠ざかっているデータを紹介。この7試合のうち3試合で味方打線はダルビッシュの力投の間、無得点が続いている。また、残り4試合では登板している最中は2得点止まりだったという。

「このレベルでピッチングができることは幸せ。打線の援護に関しては重要ではない」

 右手親指関節部分から流血しながらも、危なげない圧巻の投球を続けたダルビッシュは試合後、通訳を介して、モーニングニュース紙にこう語ったという。だが、レンジャーズ打線は今季ダルビッシュの登板中に2試合でわずか1得点。孤立無援の状態が続いている。

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