今後は査定にも導入される? 過去の印象的なヒーローインタビューを振り返る

「思い出しました!」

【GG佐藤(西武、ロッテ)】

 今では数少なくなった決め台詞を言う選手。際立つのは最高の瞬間を示すフレーズ。本塁打を打った時の気分を問われ、「キモティー!!」と叫び、定番となった。

【マートン(阪神)】

 その真意は定かではないが、2012年にチームメートのエース能見に対し、マートンが発した「I don’t like ノウミサン」(私は能見さんが好きではない)との発言が物議を醸した。しかし翌年、わだかまりがないということを知らせるために、2人が並んだヒーローインタビューでマートンが「ノウミサン、アイシテル」と能見を抱きしめた。

【小笠原道大(日本ハム、巨人、中日)】

 巨人時代の2013年。不振で2軍調整を続けてきたが、交流戦の日本ハム戦で本塁打をライトスタンドに運んだ。2年ぶりのホームランだったということもあり、久しぶりの感触に感無量。お立ち台からの眺めも久しぶりで「思い出しました」と第一声を発し、5万人が大歓声を送った。

【松山竜平(広島)】

 広島の期待のバッターは、お立ち台に上がると鹿児島の祖父母に向けて、「じいちゃん、ばあちゃん、オレ、やったよ!」と叫ぶのが定番になっている。最近では少なくなった、独自フレーズを持つ男。松山は九州国際大学の学費を祖父母に出してもらい、プロの道をこじ開けた。その感謝の思いの丈を叫んでいた。

 過去にはそのほかにも数えきれないほどの名言がある。人によってはそれぞれの名言が頭の中に思い浮かぶことだろう。たかがインタビューと思う人もいるかもしれないが、そのような名言も含めてプロ野球の歴史が彩られていく。これからのヒーローインタビューでも、選手にはファンの心に響く“名セリフ”を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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