FA選手はスタートダッシュが切れたのか 開幕からここまで1番輝いたのはだれ?

Bランクでは巨人・片岡が好調を維持

【Bランク】

▽巨人・片岡治大内野手(前所属西武)

 4月29日のヤクルト戦では勝利に大きく貢献する活躍だった。2番・二塁で出場し、1回1アウトから先制の2号ソロ。左中間スタンドに運んだ。3月28日の阪神との開幕戦でもいきなり本塁打を放ったが、その時以来となるアーチに「いいカウントだったのでゾーンを上げて思い切って狙っていきました。バットがうまく出てくれました」と笑顔。1点を追う9回裏には左中間二塁打でサヨナラのおぜん立てをした。

 ここまでは24試合に出場し、打率は3割2分5厘。最近5試合では打率4割7分1厘と好調。FA入団時では、昨年の日本シリーズで田中将大からホームランを放った寺内崇幸とのレギュラー争いになるという様相だったが、寺内が右肩の怪我で出遅れ、片岡が試合に出ている現状。ここまで好調を維持できている。

▽横浜DeNA・久保康友投手(前所属阪神)

 ここまで5試合に登板し、1勝2敗。防御率は4・85の成績。4月29日の中日戦では7回1失点と好投。勝敗はつかなかったが、チームの勝利に貢献した。4月15日のナゴヤドームでの試合で4回途中6失点だった中日打線を抑えた。今季初登板となった巨人戦でも制球よく7回1失点。こちらも白星がつかなかったが、久保らしいテンポの良いピッチングだった。

 久保が白星を重ねるためにはチームの打線、中継ぎ陣の粘りにかかっている。1勝2敗と負けが先行しているが、内容はそこまで悪くない。あとは打線とかみ合えば、勝利数も伸びていくだろう。

▽ソフトバンク・鶴岡慎也捕手(前所属日本ハム)

 細川亨捕手との併用になっているが、鶴岡の方が先発マスクの回数は多い。首脳陣からも「総合力で他の捕手よりも上回る」との評価で、ロッテとの開幕戦でスタメンマスクをかぶった。オープン戦で4割を打った打撃も期待されていたが、ここまで1割6分という打率になっている。

 気になるのは古巣の攻略をできていないところ。4月23日の日本ハム戦(東京ドーム)。大谷、西川、大引、佐藤賢の4本塁打の時に鶴岡はマスクをかぶっていた。同一リーグの移籍は古巣のチームの内情を知っていることもあり有利に働くことも多いのだが、ここまでは不利な状況。今後の修正が求められている。

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