4月の日本人メジャー選手の活躍は? ジーターも絶賛した田中将大の投球が光り輝く

登板のたびに評価を上げている田中将大

 今年の大リーグでも開幕から日本人選手の活躍が目立っている。鳴り物入りで入団したヤンキースの田中将大投手(25)が話題の中心となっているが、ベテラン陣も存在感を発揮。ここでそれぞれの4月の活躍を見ていきたい。

【ヤンキース・田中将大】

 前評判通りの実力を発揮し、登板のたびに評価を上げている。メジャーデビューとなった4日のブルージェイズ戦では先頭打者ホームランを浴びるなど序盤に苦しみながら、立て直して初勝利。修正能力が高く評価され、ESPNは「素晴らしい幕開け」と速報した。また、16日のカブス戦では8回を投げてヒットをバント安打の2本のみに抑える完璧な投球。地元紙スターレジャーは「宝石のように輝く投球」と絶賛した。

 そして、ルーキーの評価を確固たるものにしたのが、22日の敵地でのレッドソックス戦。初めてのフェンウェイパークでの登板で、8回途中まで7安打2失点と宿敵相手に好投した。この試合でも、デビッド・オルティス、マイク・ナポリに2者連続ホームランを浴びながら、崩れなかったことが高く評価された。主将のデレク・ジーターでさえも「初めてこの球場で投げて、あれだけの投球をするのは本当にすごいことだ」と称賛。精神力は高く評価されている。

 負けなしの3勝、防御率2・27は立派な数字だが、月間MVP獲得にはわずかに届かないか。ホワイトソックスのホセ・アブレイユが10本塁打、32打点とすさまじい活躍を見せているため、月間最優秀新人も厳しい。ただ、最初の1ヶ月でニューヨーカーの心をつかみつつあることは間違いない。

【ヤンキース・黒田博樹】

 今季初戦のアストロズ戦(2日)では6回2失点ながら黒星。それでも、安定感のある投球にニューヨーク・ポスト紙からは「先発ローテーションで最高の投手」と高く評価された。さらに、7日のオリオールズ戦も7回途中2失点とまとめて初勝利。ここまでは、まずまず順調に見えた。

 しかし、開幕当初から変化球のキレが上がらず、特に変化しないスライダーは危険なボールとなっている。スプリットの精度も落ちてきており、25日のエンゼルス戦では自己ワーストの8失点と炎上。ここまで2勝2敗、防御率5・28と、39歳で迎えたシーズンは苦しいスタートとなった。経験豊富なベテラン右腕は立て直せるだろうか。

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