【山本一郎コラム】秋の気配を感じさせているヤクルトスワローズ

8月15日もかくやと思わせる終戦ムード

 ヤクルトスワローズですが、秋の気配を感じつつ日々を過ごしております。

 スワローズの定番であり秋の風物詩でもある5番飯原はすでに実現してしまい、そして秋の旬であるはずの森岡の早々の定着、そして故障で離脱、さらにはベールを脱がない秘密兵器野口がついにスタメンセンターで起用されるという、まさにいまのヤクルトは学徒出陣の趣であります。

 普通はこの後訪れるであろう交流戦、そして夏場の戦いから9月にかけてのクライマックスシリーズへとシーズンの期待に胸を膨らませる日々であるわけなんですが、なんでしょう、この8月15日もかくやと思わせる終戦ムードは。ヨーイドンで玉音放送が流れるかのような、しめやかな4月を迎えることになろうとは誰が予想したでしょう。みんな予想していたみたいですが。

 なんですか、その表ローテは。

 石川が0勝3敗の防御率6.40。木谷が2勝1敗の4.82。ナーブソンが0勝1敗、5.73。ちょっと。なんで石川がハーラーダービートップの3敗目を喫してるんですか。頑張ってはいるんでしょうけど、ちょっと酷いですよこれは。乳酸菌が腸に届く前に全滅するレベルです。

 こうなると、畠山が打った併殺打の数だけヤクルトを飲む風習に磨きをかける以外ないわけですが、今年6番という微妙な打順に定着した畠山、プレッシャーから開放されストレスを受けないからか、気持ち良く安打を量産、一時期の働け山とか豚などといった不名誉なニックネームとは無縁の活躍で大躍進しています。素晴らしいことですね。

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