マー君がメジャー6戦すべてで続けるクオリティー・スタートって何? 今季のメジャーでは6投手、日本球界では5投手がQS率100%

田中は昨年もQS率が100%だった

 メジャー7年目を迎える黒田博樹らも事あるごとにクオリティー・スタートについて口にしており、渡米後の田中も意識している様子。「こっちではそういう評価をしていただける部分でクオリティー・スタートというものがあるので、それが最低限のところだと思います」と語っている。

 今季のメジャーで開幕から先発ローテーションを回っている投手の中で、QS率100%を維持しているのはわずか6投手。ナ・リーグはジョニー・クエト(レッズ)とフリオ・テヘラン(ブレーブス)、ジェイソン・ハメル(カブス)、アルフレッド・シモン(レッズ)。ア・リーグでは田中とソニー・グレイ(アスレチックス)の2人だ。

 そのようにメジャーに渡ってから全試合でQSを続けているマー君だが、楽天時代の昨年はどうだったのだろうか。27試合に先発し、24勝0敗。その無敵を誇った数字は、広く認知されてはいるが、その試合すべてで6回以上、3失点以内だった。つまりQS率はなんと100%だったのである。

 勝ち星がつかなかった3試合の成績は以下の通り。

【4月16日】ソフトバンク戦(Kスタ宮城)7回3失点(自責点2)。

【5月28日】阪神戦(甲子園)6回2失点。

【6月3日】中日戦(Kスタ宮城)9回1失点。

 こう振り返ると、試合を作る数字をしっかりと残しているのが分かる。メジャーリーグに移籍後、まだ土がついてないことも素晴らしいが、QS率100%をキープできているのも、さすがとしか言いようがない。

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