メッツ・松坂大輔が救援失敗 現地メディアは「3点リードは一瞬のうちに消えた」と速報

1死も取れずに降板

 メッツの松坂大輔投手が現地時間5日のマーリンズ戦の8回裏から登板し、2安打2四球などで3失点(自責点2)と炎上。ワンアウトも取れずに降板し、試合もメッツが3-4で逆転負けを喫した。ESPNは速報記事で「Dice-K」という松坂のニックネームにかけて、小見出しで「No-Dice」(失敗)という小見出しで報じている。

 記事では「(先発の)ジョナサン・ニースの108球の力投により、3-0リードで迎えた8回から松坂は登板した。だが、3点リードは一瞬のうちに消えた」と伝えている。

 松坂は3日のロッキーズ戦の登板で右ふくらはぎを負傷。治療を受けていたが、テリー・コリンズ監督は4日に「彼は今日の患部の状態はいい、と話していた。だから彼をメンバーに入れている」と話していたという。

 だが、この日は連続で四球を出すなど制球が乱れた。ヒットとエラーが続き、ジャロッド・サルタラマッキア捕手に2塁打を打たれ、計3失点。チームも3-3に追いつかれた。1アウトも取れず、走者を2人残したまま、松坂はマウンドを降りた。

 29球を投げて、ストライクは14。松坂の乱調によりマウンドに上がったカイル・ファーンズワース投手が後続を断ち切ったために、松坂に黒星は付かなかったが、8回の猛攻で勢い付いたマーリンズが9回裏に決勝点を挙げ、4-3で逆転勝利を挙げている。

 ESPNのアダム・ルビン記者は自身のツイッターで松坂のコメントを速報。「ニースの勝利とチームの1勝を奪ってしまったことを本当に後悔している」と通訳を介して語っていたという。

 地元紙スターレジャーも「ニースの好投をブルペンが台無しにした」と大見出しで報じた。松坂は開幕後にマイナーから昇格後、リリーフとして実績を積み重ね、チームの信頼を勝ち得てきただけに本当に悔やまれる一戦となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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