レッドソックス主砲がダルビッシュ有のノーヒットノーランを7回の時点で阻んでいたと主張

ノーヒットノーランを阻めなければ1ヶ月は晒し者にされる

 レンジャーズのダルビッシュ有投手がレッドソックス戦で見せた、あわやノーヒットノーランという快投の陰で物議を醸している。7回表2死のアレックス・リオス外野手のエラーについて、打った相手の主砲デビッド・オルティズが「あれはヒット」と主張している。地元紙プロビデンス・ジャーナルが報じている。

「あれはキャッチされるべき当たりだったと分かっている。あいつ(ダルビッシュ)はノーヒットを継続していた。それは分かっている。でも、ルールに照らし合わせれば、あれはヒットだ。それが我々の知っているルールだ。しかも、その規則は100年以上続いているもの。外野手と内野手の間に落ちたフライで、しかも、誰も触っていないのなら、それはヒットだ」

 オルティズはそう主張しているという。

 レッドソックスのジョン・ファレル監督も「10回のうち10回、ヒットと宣告される」と振り返っている。だが、キャッチ可能な飛球を見送ったリオスのエラーが記録され、この時点でノーヒットノーランは継続されていた。公式スコアラーのスティーブ・ウェラー氏は「ライトかセカンドが普通にプレーすれば、明確にキャッチできたと感じた。そんなに議論を呼ぶとは思わない」と説明している。

 偉業達成の直前の9回表2死の場面で、ダルビッシュから改めてヒットを放ったオルティズはこう言い放ったという。

「もしも、ノーヒットノーランを阻めなければ、1ヶ月はMLB公式ホームページやESPNで晒し者にされるからな」

 メジャー最強のクラッチヒッターと称される「ビッグ・パピ」の意地とプライドがダルビッシュの偉業を阻んだのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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