敵将も「別格な存在」と脱帽 敵軍が語るダルビッシュの好投の理由

圧巻のピッチングのカギを握った“速球”

 レンジャーズのダルビッシュ有投手にあわやノーヒットノーランという圧巻のピッチングを見せつけられたレッドソックスが、その快投の理由として“速球派への転身”を挙げている。地元紙プロビデンス・ジャーナル紙が報じている。

「おそらく彼は、もっと速球を投げなければいけないという周囲の言葉に耳を傾けたんじゃないかな。去年僕たちは取り組ませようとしたけれど、彼は頑として投げようとしなかったんだ」

 昨年までダルビッシュの女房役を務め、ワールドシリーズ優勝チームに今季移籍したA・J・ピアジンスキー捕手が同紙にこう証言した。速球を軸とした配球こそがこの日の快投を導いたと、ピアジンスキーは見ているようだ。

 ダルビッシュはレッドソックス戦で90マイル中盤の速球と鋭い落差のスライダーで試合開始後、打者20人を完璧に抑えた。ノーヒットノーランの偉業は9回2アウトにヒットを打たれるまで続いた。同紙によると、この日のダルビッシュの速球は96マイル(154・5キロ)を記録。落差のあるカーブは62マイル(99・8キロ)。そして、決め球のスライダーは78~85マイル(125~136キロ)だったという。

 中でも速球が圧巻のピッチングの鍵を握ったという。レッドソックスのリードオフマン、ダスティン・ペドロイア二塁手は「彼は序盤に速球を投げてきた。しかも、狙ったところにズバズバ決めてきた。そうなるとこっち(打者)は厳しい。2ストライクに追い込まれて、しかも、一番いいボール(スライダー)をまだ投げていない状況だったら、こんな結果のなるのも仕方ない」

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