メジャー初完封で田中将大の評価がさらに上昇!? サイ・ヤング賞候補の最有力候補に

ダルビッシュらも候補に挙がる

 ただ、田中と同じ試合数にもかかわらず、投球回は5イニング少ない。与四球も田中の「7」に対して「16」と2倍以上となっている。ここまで、サイ・ヤング賞に輝いた昨年よりもいい投球を見せているものの、単純に田中の方が上回っているという。田中はメジャー8試合目で初の完封勝利を飾ったが、シャーザーは173試合で1度もない。これはメジャーリーグ記録だ。

 さらに、3位はスコット・カズミアー(アスレチックス)、4位にはマーク・バーリー(ブルージェイズ)と続く。カズミアーはここまで8試合中6試合でクオリティー・スタートを達成。バーリーも同じだが、4月下旬のレッドソックス戦で6回途中12安打7失点と炎上したことがマイナスポイントだ。カズミアーはWHIP0・97で、バーリーの同1・25も大きく上回っている。

 ともに登板日はチームが7勝1敗と大きく勝ち越しているが、カズミアーは自身に勝ち負けがつかなかった2試合では14イニングで3失点(自責点2)しかしていない。一方で、バーリーはリーグトップの7勝(1敗)、防御率2・04を記録。防御率トップの最大の要因となっているのが、被本塁打の少なさだ。昨年は33試合で24本塁打を浴びたが、今年は8試合で1本しか打たれていない。

 5番手はジョン・レスター(レッドソックス)。ここまで失点のうちで自責点がつかなかったのは7。特に4月22日のヤンキース戦では8失点で自責点3という不運もあった。4勝4敗、防御率2・75となっているが、どちらの数字ももっと良くてもおかしくない。

 同誌はさらに、レンジャーズのダルビッシュ有、アスレチックスのソニー・グレイ、ジェシー・チャベス、ロイヤルズのヨーダノ・ベンチュラも候補としている。並み居る好投手を抑えて田中が投手最高の栄誉を手に出来るのか。シーズン開幕からまだ1ヶ月半だが、ルーキー右腕に対する評価はすでに絶大なものとなっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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