今季3勝目の岩隈久志に称賛の声が相次ぐ 敵打者も「今日は何もさせてもらえなかった」

3試合連続で8回を投げきる抜群の安定感

 マリナーズ岩隈久志投手が、同地区ライバルのレンジャーズを相手に、8回2失点の快投で3勝目を挙げた。この日は2失点を喫したものの、岩隈の好投に応えるかのように味方打線が6点を援護。先発3試合連続で8回を投げきるという安定感に、マクレンドン監督は「それにしてもいい投球だった」と褒めるしかなかった。

 球団公式HPでは「岩隈がいつも通りにバットを圧倒」という見出しで、好投ぶりを紹介。マクレンドン監督は「ピッチングは制球がすべて。パワーではなく、制球力と打者のタイミングをいかに外せるか。それを見事にやってのけた」と話している。レンジャーズ打線に打たせて取る効率のいい投球で、8回を投げ終えて99球。この日、レンジャーズで5番を打ったリオスも「登板中は乱れることがなかった。今日は何もさせてもらえなかった」とコメントし、賛辞を贈った。

 AP通信は、3安打と大活躍だった同僚シーガーの声を紹介。「岩隈は飛び抜けてよかった。素晴らしいテンポがあるし、ゴロを打たせて取るスタイルがハマっていたね」と話している。

 地元紙シアトル・タイムス電子版では「岩隈久志がまた好投。マリナーズがレンジャーズに勝利」と大々的に報道。興味深いのは、3試合連続で8回まで投げたことに関連し、完投に対する本人の思いを紹介している点だろう。

 米報道陣からの質問に対して「9回まで投げきることに、それほどこだわりはない。マウンドでは自分の仕事をするだけ。今日も仕事はできたと思う」と通訳を介して話したという。コンビを組んだ捕手ズニーノは「信じられないかもしれないけど、今日は最高の状態ではなかったと思う。それでも、持ち球すべてをまぜながら、打者のタイミングをずらす投球ができていたよ」と称えている。

 今季4度目の登板を終えて無傷のまま。次回25日アストロズ戦では、どんな投球を見せてくれるのか楽しみだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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