今季初先発に意欲を燃やす松坂大輔 現地メディアに自身に課された「責任」を語る

平成の怪物に訪れた千載一遇のチャンス

 メッツの松坂大輔が25日(日本時間26日)のダイヤモンドバックスとのダブルヘッダー第2戦での今季初先発に意欲を燃やしている。ESPNが報じた。

 23日のダイヤモンドバックス戦が雨天中止となったために、先発陣の人手不足を解消するためにメッツの投手コーチのダン・ワーセン氏は松坂の先発と100球程度の投球を示唆している。

「昨日投げたけれど、1イニングだった。球数もそこまで多くなかったので、100球投げたとしても問題ないと思います」

 松坂は通訳を介してこう話したという。松坂は22日のドジャース戦で8回に中継ぎで登板。1イニングを投げ、1奪三振。わずか9球で三者凡退に仕留めていた。

 今季開幕以降、ブルペンからのリリーフ役を任されているが、「先発時にはスタミナ面の問題はないのか?」と地元メディアに質問されると、松坂は「確かにしばらく先発で投げていないので、どうなるか自分自身で見極めないといけない。あまり考えすぎるのも良くないと思うので、試合に入って、自分の仕事を成し遂げたい」と話しているという。

 松坂はスプリングキャンプでヘンリー・メヒア投手と先発ローテーションの5番手を争っていたが、これに敗れた格好となり、ブルペンに回っていた。そのメヒアも今季途中から抑えに転向し、マイナーから昇格した若手、ラファエル・モンテロ投手がダブルヘッダー初戦に先発するなど先発ローテーションの陣容は流動的だ。松坂自身も慣れないブルペンからの登板ながら、14試合で防御率2・14と結果を出している。

「今回のスポット先発が先発復帰への(首脳陣への)判断材料と思うか?」というメディアからの質問には否定的だったという。

「ノー。長期間、先発を任されるとか、そういうことはないと思う。(先発は)日曜日だけではないかと。でも、日曜日に僕は先発するわけですから、長いイニングを投げ抜かなければいけない責任がある。それを果たすことが一番だと思っている」

 本職である先発復帰こそが松坂の悲願のはずだが、そこは口にしていない。だが、投球内容次第ではテリー・コリンズ監督の起用方針に変化が生じることもあるかもしれない。千載一遇のチャンスで、平成の怪物と呼ばれた男がどんなピッチングを見せてくれるか。多くのファンが注目している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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