岩隈久志が2被弾で初黒星も捕手が擁護 「2球捉えられただけ。その2球を責めることはできない」

「全体的にはいい感じで攻められた」

 マリナーズ岩隈久志投手が、アストロズ戦で今季5試合目の登板にして、初黒星を喫した。この日は5回まで無失点の好投を続けたが、6回にスプリンガーに2ラン、7回にもクラウスに2ランを浴びて4失点。「全体的にはいい感じで攻められた。悔しいゲームになってしまった」と振り返った。

 球団公式HPでは「2本塁打が岩隈に今季初黒星を与えた」との見出しで紹介。状態はよかったが、本塁打を悔やむ岩隈のコメントと合わせて、好投したアストロズ先発カイケルの前に沈黙してしまった打線について触れている。マクレンドン監督は「打線が奮起しないと」と話している。

 地元紙シアトル・タイムス電子版では、「マリナーズには不運なことに、岩隈が平均点並みの投球をした日に、好調真っ只中の投手に当たってしまった」と、これまで防御率1点台を守ってきた岩隈を援護できなかったことを指摘。捕手のズニーノは「(本塁打された)2球捉えられただけ。これまでずっと快投してきたんだから、その2球を責めることはできない」と、この日の敗戦の要因は岩隈にはないと擁護している。

 一方、アストロズの地元紙ヒューストン・クロニクル紙電子版では、2本目の本塁打を打ったクラウスの談話を紹介している。

「(7回先頭の)マッティ(ドミンゲス)が二塁打で出塁したから、2死になる前に三塁へ進塁させようと、少なくともライト方向へ強い打球を飛ばそうとしたんだ。そうしたら、右翼への本塁打になったよ」

 岩隈にとっては、低めのシンカーをうまく打たれた場面だったが、アストロズにとっては、勝利を決定づけた一発だった。

 今季初黒星となったものの、これで3勝1敗、防御率は2・39と十分なもの。次回は強打で知られるタイガースと30日に対戦予定。名勝負が期待できそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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