田中将大が古巣・楽天の巻き返しに期待 地元紙の取材で元チームメートへの信頼を明かす

ニューヨークで楽天の状態を気にかける田中

 ヤンキースの田中将大投手(25)が古巣・楽天の状態を気にかけている。地元紙ニューヨーク・タイムズが「田中の日本のチームが、彼がいなくなって苦しんでいる」と題した特集記事を掲載した。昨季、初の日本一に輝いた楽天は29日時点で首位から11・5ゲーム差の5位と低迷している。

 田中は昨年、24勝無敗という圧倒的な成績を残し、楽天を日本一に導いた。では、絶対的エースを失った古巣に現在、何が起きているのか。ヤンキースと7年1億5500万ドル(約160億円)で契約した右腕がいなくなり、チームは20勝29敗と借金生活が続いている。

「確かに苦しんでいますね」。田中は通訳を介して話したという。楽天の試合結果はインターネットで見たり、時間があるときには映像で見ることもある。遠い米国からでもチーム状態を気にかけている。ただ、自分がいなくなってから楽天が苦しんでいることについて、嫌な気持ちになるかと聞かれると、元チームメートに対する変わらぬ信頼を明かしたという。

「まだシーズン序盤ですし、巻き返す時間はあります。去年もスタートは良くなかったですけど、巻き返して優勝したわけですから。まだ時間はあります」

 記事では、楽天に所属するニューヨークにゆかりのある選手たちの現在の成績も紹介。2011~12年にヤンキースに所属したアンドリュー・ジョーンズは打率2割2分6厘ながら、13本塁打、32打点。昨年、26本塁打、94打点で優勝に大きく貢献したが、それを上回るペースで本塁打と打点を稼いでいる。

 また、かつてメッツに所属していた松井稼頭央は打率2割5分、さらに、昨年ヤンキースで28試合に出場したケビン・ユーキリスは21試合に出場して打率2割1分5厘だったが、現在は負傷で米国に戻っており、このまま退団する可能性もあると報じられている。

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