ダルビッシュ有の登板試合で超異例のプレー 両監督が同時に「チャレンジ」!?

「同時チャレンジ」は明暗がくっきり分かれる

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が先発した敵地でのナショナルズで、超異例のプレーが起こった。初回。先攻のレンジャーズが2死1、3塁とチャンスを作ると、ドニー・マーフィーの打席で1塁走者のアレックス・リオスが盗塁を試みた。タイミングはセーフだったが、2塁ベースから体が一瞬離れたとしてアウトに。ただ、その間に3塁走者のエルビス・アンドラスが本塁を狙い、リオスがアウトになる前に生還したとして1点が入った。

 ただ、ここでナショナルズのマット・ウィリアムズ監督が審判に抗議。アンドラスの生還よりもリオスのアウトが早かったとして、得点は無効であると訴えた。一方、レンジャーズのロン・ワシントン監督もリオスはアウトではないと抗議。両監督が同時に起こったプレーに「チャレンジ」するという超異例の事態でビデオ判定となった。

 結果的に、ウィリアムズ監督の主張は認められて判定が覆り、得点が取り消されたが、ワシントン監督のチャレンジは実らずにリオスはアウト。明暗がくっきりと分かれる形でチェンジとなった。

 今季から導入された「チャレンジ制度」は成功すればもう1度権利が与えられるが、失敗すればその試合では使えなくなってしまう。序盤の「チャレンジ」にはリスクが伴うだけに、慎重になりがちだ。両監督が初回に試みたことも異例だった。

 チャレンジの結果が出るまで時間がかかったため、ダルビッシュは初回のマウンドに上がる直前に待たされる形となった。その影響からか、先頭のデナード・スパンにいきなり二塁打を許した。しかし、2死1、3塁となってからウィルソン・ラモスを見逃し三振に仕留めてピンチを脱出。その後、ダルビッシュが5回までに2ケタ三振を奪うなど、試合は投手戦となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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