ダルビッシュ有が8回無失点12奪三振の快投で5勝目!

序盤からエンジン全開のピッチング見せたダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュ有投手が敵地でのナショナルズ戦で8回5安打無失点と快投した。序盤から三振を量産しながらも球数を抑えたピッチングを披露。8回まで102球で投げきり、今季最多タイの12三振を奪って5勝目を挙げた。防御率2・08としてヤンキースの田中将大2・06に次ぐ2位に浮上。試合終了時点で、ア・リーグのトップ2を日本人が占める形となった。

 この日のダルビッシュは序盤からエンジン全開。先頭のデナード・スパンに二塁打を許したものの、2死1、3塁となってからウィルソン・ラモスをスライダーで見逃し三振に仕留めた。これが圧巻の奪三振ショーの幕開けだった。

 序盤はスライダーの変化が不安定だったが、直球は93マイル(約150キロ)以上を連発。2回には13球中11球が速球系のボールで3者連続三振。3回の相手投手ターナー・ロアークを空振り三振に仕留めるまで5者連続三振と快投が続いた。続くスパンにまたしても安打を許したが、2死2塁となってからジェイソン・ワースをカットボールで空振り三振に切って取った。

 4回には先頭のアダム・ラローシュを59マイル(約95キロ)の超スローカーブで見逃し三振。速球と約60キロの落差をつけ、ますますナショナルズ打線を混乱させた。さらに、イアン・デズモンドは状態の悪かったスライダーを外角低めにコントロールして空振り三振と、さらにギアを上げた。

 5回にも2つの空振り三振を奪い、早くも10Kに到達。6回は1死から連打を浴びて1、3塁とされたが、ラモスを空振り三振、イアン・デズモンドをライトフライに打ち取り、ピンチを脱した。

 すると、味方打線がついにエースの快投に応える。直後の7回の攻撃でレオニス・マーティンがライトへ先制ソロを放った。ダルビッシュは7回に毎回奪三振こそ途切れたものの、無失点に抑えてリズムを作った。攻撃陣は8回にも1点を奪い、右腕を後押し。直後の8回の投球で先頭打者から三振を奪い今季最多タイの12Kとすると、2死となってからロン・ワシントン監督が意思を確認しにマウンドに向かった。しかし、エースは続投を志願し、ラローシュをセンターフライに仕留めた。

 102球を投げきると、9回の攻撃で代打を送られて降板。9回裏をソリアが締め、ダルビッシュは5月23日タイガース戦以来となる今シーズン5勝目を挙げた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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