連敗を止めた田中将大に同僚から「真のエース」の声 現地メディアは「ミスター信頼」と報じる

“真のエース”田中が雨を消し去る

 ヤンキースの田中将大投手が5日(日本時間6日)のアスレチックス戦で6回を投げ、5安打1四球で1失点に抑える好投を見せた。4連敗中のチームを救う2-1の勝利に貢献し、今季9勝目(1敗)を挙げた日本人右腕は地元メディアからも絶賛されている。 ESPNは「“真のエース”田中が雨を消し去る」との見出しで称賛した。

「マサヒロ タナカは雨のブロンクスを晴れ空の午後に変えてしまった」という書き出しで特集記事は始まっている。試合当日の午前中に降っていた雨模様が試合開始頃には晴天になった状況と、4連敗中で負ければ借金生活となるヤンキースに久々の1勝をもたらした田中のパフォーマンスをかけた格好だ。

「あれこそが真のエースと言うものだ。真のエースは連敗を止めることができる。チームが連敗している時に田中ほど登板してもらいたい投手は他にいない」

 マーク・テシェイラ一塁手もこう話して、ゴールデンルーキーを称えている。

 記事では「田中は9勝1敗。防御率は2・02でリーグトップをキープしている。オールスター先発投手の最有力候補で、このまま勝ち星を順調に重ねていけば、サイ・ヤング賞も獲得できる。ヒロキ クロダ、ビダル・ヌーニョ、チェース・ホイットニーを簡単に差し置いてエースである」とも報じている。

 ESPNの別記事の速報では小見出しで「ミスター信頼」と報道。「田中は最高の状態ではなかったが、6イニングでほとんど失点しなかった。ジョン・ジェイソの1回のソロホームラン以降は、得点を許さず。4回と5回に走者を2人出すトラブルを迎えたが、切り抜けた」と大崩れしないエースを評価している。

 一方、地元紙「ニューヨーク・タイムズ」は「タナカに依存し、ヤンキースはホームスタンドを大盛況に変える」と報道。連敗中にはブーイングも出た地元ファンに勝利の喜びをもたらしたことを伝えた。ジョー・ジラルディ監督も地元メディアに「今日の仕事が彼のヤンキースに対する最も重要なパフォーマンスだったかもしれない」と賞賛。4連敗で借金生活が目前に迫ったプレッシャーを免れた安堵感をにじませていたという。

 また、地元紙デイリーニューズは「マサヒロ タナカとブルペンが重荷を背負い、ヤンキースがA’sに2-1で勝利する」との見出しで伝え、好投した田中に加え、最近の試合で崩壊していたブルペンの完封リレーを高く評価していた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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