田中将大ら先発陣の最大の敵はヤンキース打撃陣!? 地元紙が不振の打撃陣を批判

ヤンキースは補強の成果を出せているのか

 また、同紙は今オフの補強の成果も疑問視。

「今季開幕前にヤンキースは約5億ドルの強化費を投じたが、内訳はほぼ打撃陣の補強だ。田中獲得に1億7500万ドルを投じることで、今季のヤンキースが救われたことは感謝すべきだが、打撃陣はメジャー全体でメッツと同じ得点数で18位と物足りない。昨年より戦力を積み上げたはずが、59試合終了時点でまったく去年と同じ240得点。そして、4勝も減っている」と伝え、負傷者続出でプレーオフ進出を逃した昨季をも下回るペースとなった名門に警鐘を鳴らしている。

 記事はCC・サバシアやマイケル・ピネダ、イバン・ノバら先発の柱となるべき3選手を欠きながらも、投手陣が踏ん張っている事実を強調しつつ、「相手のピッチャーから淡白な凡打を繰り返す打撃陣こそが、ヤンキースの投手陣をさらなる窮地に陥れている」としている。

 地元メディアは、これまでもヤンキースの田中に対する依存度の高さを指摘してきた。田中は今季メジャーで唯一、全試合でクオリティ・スタート(6回以上を自責3以内)を続け、今回のアスレチックス戦でその数字を「12」に伸ばした。

 だが、田中がいかに期待に応えても、打線の援護がなければ勝つことは難しい。地元紙が指摘するように、打撃陣が打席で粘りを見せることができなければ、田中や黒田博樹という投手陣の消耗の度合いは、終盤戦に向けてさらに増すばかりなのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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