今季3敗目のダルビッシュにレンジャーズ監督は「速球の制球がよくなかった」 敵将は「ラッキーだっただけ。本当にいいピッチャー」

ダルビッシュに勝ち続けるアスレチックス

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が苦手アスレチックス打線に苦戦し、今季3敗目(7勝)を喫した。6回途中で降板したこの日は、メジャー最多タイとなる7失点を許すなど不調。メジャー1年目の2012年5月から、なぜか見放されているア軍戦での勝利を手にすることはできなかった。

 球団公式HPでは「制球に苦しんだユウが、A’sにやられた」との見出しで、この日の試合をリポート。ワシントン監督は「速球の制球がよくなかった。いつもなら、代替案を見つけて試合を作るが、今日は何も見つけられなかった。今夜はダルビッシュの夜ではなかったということだ」と不調だったエースを分析した。

 女房役を務めたジメネスは、球審のストライクゾーンが低めの部分で狭かったことを指摘。「低めの球をストライクにしてもらえなかったので、少し球を高めに投げるしかなかった。となれば、アスレチックス打線は見逃さずに打ってくるよ」と悔やんだ。

 ダルビッシュを相手に成功を収めているアスレチックスだが、メルビン監督は「ラッキーだっただけ」と偶然であることを強調。「本当にいいピッチャー。幸い球数を多く投げさせることができたし、我がチームには対戦打率のいい打者が何人かいる。それでも彼から点を取ることは決して簡単なことじゃない」と謙虚な姿勢を崩さなかった。

 地元紙ダラス・モーニング・ニュース電子版では「ダルビッシュ、アスレチックス対策の答えが見つからず8連敗」と見出しを立て、なぜか勝てないダルビッシュについて紹介。同じく地元紙フォートワース・スターテレグラム電子版でも「ダルビッシュに勝ち続けるA’s」と題し、誰もが首をひねる相性の悪さについて触れている。

 両軍の次回対戦はオールスター後の7月25~27日。この時こそは、何とか対アスレチックスの連敗を止めたいものだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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